第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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埼玉県立大宮高等学校 1年 黒澤 沙也加さん

意見を聞いた人:クラスメート

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

 はじめてこの話をニュースで聞いたとき、幼い頃から祖父母と住み、年配者と生活してきた私には、ありえないことだったからである。どうして、親族の安否もわからないのか、連絡もとらないのかと強く思い、もっと知りたいと思ったからだ。

(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください

 各都道府県によって、行方不明者の人数に大きな差が出ていることがわかった。この差というのは、いかにその自治体が、住民と密接に動いているかどうかの差だと思った。また、ホームレスの人々も、いずれ行方不明の高齢者として扱われてしまう可能性がとても強いようである。現在はこれだけ多く報道されているので、対策をはじめているようだが、もっと早く、年金の不正受けとりなどの背景に気付くべきだったと思う。

(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください

 やはり、第一に「ひどい」という印象をうけた人が多かったようだ。たとえ生きていくためでも、親の死体を隠してはおけない、産み育ててくれた親ならば最期までみるべきだという意見も出た。また、今回は行方不明者が出たことでこの件があかるみに出たが、裏を返せば、1人も見つからなかったら、これまでもこれからも調査されなかったのではないかという意見はもっともだと思った。

(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください

 皆も自分と同じような意見を持っているのだなと初めは思ったが、話を聞いていくうちに新たな視点で記事を見直すことができた。あらためて思ったことは、現在、亡くなってしまっている人だけでなく、これから行方不明になってしまうおそれがある人にも手を差しのべるべきだということだ。今回、不備に気が付くことができたのだから、二度と同じことをくり返さないように務めるのは当たり前のことである。各自治体も、もう一度台帳の体制を見直し、これ以上行方不明者を出さないようにぜひしてほしい。また、自治体で活動するとまた差が生まれてしまうので、国という大きなくくりでルール規制を徹底するべきだと思う。ホームレスの人も、残された遺族の人も皆が平等であるといえるようにしてほしいと強く願う。