第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
- NIEトップ
- NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
- 第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
東京都狛江市立狛江第一中学校 2年 丹生 大貴さん
意見を聞いた人:父、友人
(1)この記事を選んだ理由を書いてください
視覚障がい者の方に、こんなひどい事を言うなんて信じられない。逆の立場だったらとは考えないのだろうか? 心無い人の言葉で、どんなに傷ついたかと思うと胸が痛む。この記事を読んでみて、盲導犬と歩いている方への接し方など、もっと周りの人の理解が必要だと感じ、自分なりに考えてみようと思った。
(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください
2002年に作られた「身体障害者補助犬法」では交通機関、飲食店、宿泊施設などは盲導犬や介助犬、聴導犬の同伴を「拒んではならない」と定めている。だが、受け入れがまだ十分でないのが現状だ。そういった中で視覚障がいを持つ方が心無い言葉に傷ついている事も少なくない。反対に温かい言葉や手を差し伸べてくれる人もいる。そっと見守り、必要なら手伝う事が大切だ。そのためには、盲導犬への理解をもっと広めていかなければならないと思う。
(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください
福祉の仕事をしている父はこの記事を読んで「どんな場合でも人と接する時には思いやりが大切。まして盲導犬と歩く方にこんな暴言は決して吐くものではない。人間性もあるけれど日本の盲導犬の普及と周囲の理解が遅れている事も一因だと思う」と話す。友達は、「小さい時に犬にかまれてから犬が怖くて何も助けられないけど『降りろ!』とか『犬が嫌いだ』なんて絶対言わない。怖ければ自分が離れた所に移れば良い」と言っていた。
(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください
この記事をきっかけに、盲導犬と視覚障がいについていろいろ調べてみた。実際に日本盲導犬協会にも行って話を聞いた。父の言葉通り、アメリカやイギリスに比べると日本は盲導犬の普及と理解がかなり遅れているらしい。海外では盲導犬が施設や乗り物に同伴できる受け入れ態勢が徹底しているので気兼ねなくどこへでも行ける。日本でも、もっと理解が広まれば、盲導犬と歩いている人に出会った時、どう対応すれば良いのか分かり、補助犬をパートナーとしている人が、気持ちよく生活できるのではないかと思う。僕自身も障がいを持つ方に対して、実際は何をしたら良いのかよく分からない。もちろん障がいのあるなしにかかわらず、困っている人を見かけたら手助けしたい。そんな時こそ言葉は大切だ。僕に出来る事。それは、勇気を出して「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかける事だと思う。