第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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高知県立高知農業高等学校 3年 細木 童心さん

意見を聞いた人:父

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

 私は図書館が好きで、家の近くにある図書館を頻繁に利用している。この図書館が合築する話を聞いて、便利になるのではないかと考えていたのだが、この記事はそのことを反対していた。だから自分と違う意見で関心が持てたため、この記事を選んだ。

(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください

 合築すると県立図書館の物的、人的支援の役割が果たせなくなる点は、合築すれば一つの大きな拠点になって互いの役割が機能できないのかと考えた。設置率が低い我が県の図書館が一つ減ってしまう点は、元々互いの図書館は距離が近く、地方の図書館はともかく二つの図書館は合築したほうが便利ではないかという疑問である。

(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください

 父は合築に反対している。理由は建設予定地に大きい建物を作ることができず、さまざまな利用者のニーズに応えることが難しくなり、両方ともの役割が果たせなくなるという意見だった。やはり二つの図書館は別々の役割があることを再認識し、建設に掛かるコストをそれぞれに投資して互いの機能を充実させることが大事と言った。

(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください

 父の意見を聞いて、私の図書館の合築への考え方は大きく変わった。確かに一か所で多くの本を借りられる魅力や新たな環境へのあこがれも捨てきれないのだが、図書館は私だけでなく県民や地方図書館など多くの利用者がおり、その数だけさまざまなニーズがあることを知った。この合築する方針は県と市が決めたことであり、肝心な利用者の意見は含まれていない。そこで重要なのは本当に必要とされている図書館とはどのようなものなのかという意見を取り入れることであり、利用者の意見を尊重することだと思った。これを踏まえた上で県と市は、合築させるか否かをもう一度考え、これからも多様化していくであろう利用者のニーズに応えられるような図書館作りに励んで欲しい。