第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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聖心女子学院初等科(東京都) 6年 島戸 麻彩子さん
意見を聞いた人:父
(1)この記事を選んだ理由を書いてください
私は今まで、マスコミを通じて凶悪事件の事を聞くと、「この犯人は死刑判決が妥当だろう」と思う事件がありました。しかし、実際に刑場が公開された事によって、これをきっかけにもう一度死刑について話し合う必要があると思いました。
(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください
刑場が公開されると、死刑制度の透明性が高まり、国民一人一人が自分の意見を持ったり、深めたりするきっかけになると思いました。死刑を廃止するべきと考える人や存続するべきと考える人が、刑場の公開をきっかけに死刑制度についてさまざまな意見をだしている事もわかりました。なぜ、使用されるロープや器具が公開されないのか、疑問に思いました。
(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください
刑罰については、見せしめではないようにするため、歴史上、公開の場から非公開の場にする流れがありましたが、裁判員制度が開始され、一人一人が死刑制度について考える必要があります。もっとも、死刑にかかわる事すべてを公開することは、かえって犯罪の被害者や死刑囚にとって残虐になるかもしれず、公開の範囲については、今後も議論が必要だと思います。
(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください
死刑を廃止すべきという人の中には、今回の公開はロープ等が公開されたわけではなくて、死刑の残酷さが十分に伝わらないと言っている人もいます。それに対して、死刑を存続すべきだと考える人の中には、死刑囚がおかした犯罪が、どれだけ残酷だったのかという事を示さないと、死刑だけ残酷だと取りあげて議論するのはおかしいと言っている人もいます。そうすると、死刑を廃止しようと言っている人も存続しようと言っている人もお互いに残酷さを見せあう事になってしまいます。メディアがそれを伝えるという事は適当な事ではないと思います。また、死刑囚の家族の気持ち、被害者の遺族の気持ちを考えてみなければいけないように思います。複雑な問題だからこそ、いろいろな事を踏まえた上で議論していくべき問題だと思います。