第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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東京朝鮮中高級学校(東京都) 2年 朴 純香さん
意見を聞いた人:友人
(1)この記事を選んだ理由を書いてください
日韓併合100年を迎えた今、朝鮮半島と日本の関係は根本的には改善されていないと思っていたのでこの遺骨返還の記事を見て残された遺族の高齢化が進む現状から一刻も早く解決すべき問題だと思ったからです。
(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください
戦死者の遺骨を遺族の許可も無しに日本政府が靖国神社に合祀していることを知ってとても驚き、怒りよりも悲しさがこみあげてきました。そして死んでも日本に支配されている祖先たちを解放してあげたいと思いました。また、遺族が日本政府と靖国神社を相手に合祀の取り消しを求める裁判が今も続いていることに対し合祀の取り消しを承諾しない日本政府側の理由が一体どんなものなのか疑問に感じました。
(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください
日本の友達はこの問題について日本は朝鮮半島を植民地にした加害国として日本が責任を持って遺族に対する補償をすべきであり、1965年に日韓条約を交わし5億ドルの補償金を支払ったとしても、それで、すべてが解決したとは思えないしお金よりも遺族に対し心から謝罪するのが当然だと思うと話していました。
(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください
私は朝鮮半島が植民地から解放され65年がたった今でも、遺族が骨さえも抱けない現状であることに対して遺族の心の傷が癒えない限り、日本と朝鮮半島の目に見えぬ溝は永遠に埋まらないと思いました。また遺骨問題が解決し過去の植民地支配に対する日本の謝罪は全世界の人々の心に深く響くと思います。私は「過去」あっての「現在」であり「現在」あっての「未来」であるので、日韓併合100年目を良い機会として一刻も早く目に見えぬ溝を埋めながら、お互いにとっての明るい未来を築きあげてゆきたいです。私はこの問題を通して、故郷を思いながら死んでいった人々の魂をこれからの日本と朝鮮半島の関係の発展のために受けつぎたいと思いました。