第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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桜蔭高等学校(東京都) 1年 岩間  優さん

意見を聞いた人:母

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

 この記事には、家族のきずなの強さ、人の弱さや優しさ、感謝の心の大切さなど、人が生きていくうえでの教訓があります。何よりも人は立ち直る力を兼ね備えているということを再確認させてくれました。

(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください

 義務教育によって当然のように読み書きができる時代に生きている私には想像もつかない時代があったことに改めて思いを寄せることができました。人の尊厳を踏みつぶすような理不尽なことにも耐えながら、自分を支えてくれる人と寄り添って努力を重ねる心の強さに感動しました。

(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください

 読み書きを覚え始めた2人の娘に、母はそれができない父のことを、学校には行けなかったけれど、家族のために夜遅くまで働いて偉いと諭すところに、私の母は「これぞ日本の肝っ玉母さん!」と大絶賛。「旦那の悪口を子どもにしゃべってストレス解消している今どきの母さんとは段違いだわ」と自戒の念も。

(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください

 人の弱点を知ったとき、それに対して自分は包容力を持って寛容になれるだろうか? 私も母もこの記事を読んだときに、そのことについて考えました。人のつらさ、弱さを受け入れること、許容することは心のなかではわかっていても態度に示すことは難しいことです。人を責めることは簡単ですが、人を支え、励ますという作業は辛抱が必要です。それは、その人の真摯(しんし)な気持ちから生まれるものです。私も憂いている人のそばに寄り添って、「一緒に頑張りましょう」と言える本物の人になりたいです。そして「あなたに会えてよかった」と言ってもらえるような存在になるのが私の理想です。