第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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リマ日本人学校中等部(ペルー共和国) 3年 新里 えみこさん

意見を聞いた人:クラスメート

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

 この記事を読んで、容疑者が自分の立場と少し似ていると思いました。私も、外国人の血を引いた親との関係になやんでいる中学校3年生です。それでも「親殺そう」なんて思考にはいきません。彼女がなぜそう思ったか、興味を持ったからです。

(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください

 容疑者がただ「うざい」だけの理由で家に火をつけ、家族を殺そうという思考に驚きました。彼女は友人といっしょに行動したそうですが、もしその子が本当の友達ならば、彼女を止めてほしいと思いました。家に火をつけた理由はただの「うざい」だけではないと思います。家族内でなにか問題があったのではないか? と疑問に思っています。

(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください

 火をつけたのが15歳と14歳の女子生徒だったということにびっくりしました。これをした理由が親がうるさくうざかったからだと書いてあります。その気持ちはわからなくないけど、そこまでする必要は絶対ないと思います。このことは学校でいじめられていたことが関係あると思います。いじめはこんなことをさせるんだなと思いました。

(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください

 最初この記事を読んだときは「ひどいことするんだな」という思いが一番でしたが、友達の話を聞いて、彼女にはなにか深い悩みがあったのではないか? と思うようになりました。「人間はおいつめられると、さか恨みする」という言葉を聞いたことがあります。彼女は"いじめ"などの問題で追いつめられていたのではないでしょうか? 最初は彼女のことを極悪な"容疑者"として見てきましたが、今では少し見方が変わってきました。問題は彼女だけにあるわけではありません。もし、追いつめられたその彼女に何か"支え"があったのなら、悩みを聞いてくれる仲間、助けてくれる仲間がいたのであれば、この事件は起きなかったのかもしれません。