第18回NIE全国大会(静岡)

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研究会活性化で意見交換 全国アドバイザー会議開く

NIE全国大会2日目の7月26日、静岡市のコンベンションアーツセンター「グランシップ」で第7回全国NIEアドバイザー会議が開かれた。テーマは「こうすればうまくいく! NIE研究会」。54人のアドバイザーが参加し、研究会の課題や運営方法について意見交換した。

冒頭、東京都NIE推進協議会のNIE研究会小学校部会と福井県NIE研究会が、研究会の運営方法や課題について報告した。東京の小学校部会は(1)出席したら必ず発言する(2)終了時間を厳守する(3)広報に力を入れる(4)ガイドブックなど授業で役立つお土産は、研究会に来ないともらえないようにする―というコンセプトで運営しているという。会を支える若手の育成に課題があり、多忙な教師が毎回出席しなくても会の内容が分かるよう、メールマガジンを発行している。

福井の研究会は、昨年開かれた全国大会での発表、活動を財産として生かし、県内にNIEを普及させようと今年2月に発足した。年間3回程度全体会、夏休みに研修会を開く。県や市の教育委員会と連携し、教育行政に認知されているのが特色だという。

報告を受け、グループごとに研究会を盛り立てていくための方法や、実践教師の増やし方について話し合った。各地の研究会に共通する課題として、若手や新規の参加が少ないことが挙げられた。これに対し、「指導案作りのワークショップなど、参加した教師が学習材を得られるようにする」「校長や教育行政など、強いバックアップを得られれば活動しやすくなる」などの意見が出た。研究会が発足していない地域からは、「授業が終わってから研究会を開こうとすると、集合だけで2、3時間かかる。実際に集まるのは現実的でないので、電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用したい」というアイデアが出された。

新聞協会の博物館・NIE委員会NIE専門部会の城島徹部会長(毎日東京)は発表を聞き、「新聞協会のNIE推進5か年計画には、教育行政やPTAへの働き掛けを盛り込んだ。活動の裾野を広げられるように、孤立している実践者に手を差し伸べてほしい」とアドバイザーらに呼び掛けた。