NIEを取り入れた防災教育の実践(3学年・国語科)⑥

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新聞から震災に関する記事を探す児童

児童のスクラップノート

スクラップする児童

3月11日の新聞をスクラップする

 これまで、国語科の中で「防災」を取り上げて学習を行ってきました。児童は大地震の際の身の守り方について調べ、新聞にまとめ、たくさんの人に発表しました。この活動を通して、児童は防災意識も高めることができました。しかし、防災についての学習はまだまだ続きます。

 今回の学習の最後に、東日本大震災から7年を迎える今年の3月11日の新聞をスクラップする活動を行いました。毎年、学校の近くにある新聞販売店から新聞を提供いただいて、児童と共にスクラップを行っています。3月11日前後には震災関連の記事が大変多く掲載されるので、児童が自分で関心をもった記事をスクラップすることができます。これまでの学習で児童が考えてきたことをもとに記事を選ばせます。

 授業では児童に新聞を渡し、震災関連のどんな記事が掲載されているかを眺めさせました。被災地で暮らす方々にスポットを当てた記事、原発に関する記事、被災地をかさ上げしていることを伝える記事など、多岐にわたっていました。これまで、新聞を活用して防災に関する授業を行ってきているので、児童は新聞から震災関連の記事をすぐに探すことができるようになりました。これも、今回の学習の大きな効果であると考えています。

 児童は自分が関心のある記事を見つけるとすぐにスクラップに取りかかりました。スクラップした記事について書くことは①記事を読んで(見て)分かったこと、②記事を読んで(見て)考えたこと、③これからもっと調べたいことや知りたいこと――の3点です。これまで、1年間スクラップに取り組んできているので、児童はすぐに自分の考えなどを書くことができました。

 今回の学習を通して、児童はたくさんのことを学んだのではないかと考えています。取り上げた国語科での学びや内容として取り入れた防災に関する知識のほか、震災の記事やゲストティーチャーとして来ていただいた新聞記者の話などから、命の大切さや家族、友達の大切さについても学ぶことができたのではないかと考えています。児童にはこれからも継続して防災について学んでいってほしいと考えています。

菊池 健一(さいたま市立海老沼小学校教諭/NIEアドバイザー)(3月22日)