第20回ちーばNIE研修会報告

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 第20回ちーばNIE研修会が8月21日(月)、千葉県教育会館で開催され、小、中、高、特別支援学校や新聞各社から約40人が参加した。今年度1回目であり、実践指定校をはじめとする小中高の計5校による実践発表が行われた。

 専修大学松戸高等学校からは、各学年の公民科等における取り組みが紹介された。1年生の現代社会の授業では、「今日のビッグニュース」と題した毎時間のスピーチが実施されている。2年生の朝の読書時間では、新聞を読み、グループによる発表が試みられた。3年生の内部進学者クラスでは、入試で課される小論文の対策として、「新聞ノート」の作成による時事問題への関心を高める工夫がなされている。

 千葉市立打瀬中学校は、校内の研究主題である「学習意欲を向上させるための指導法の工夫」の中にNIE実践を位置付けた。「新しい」学校であり、教科ごとに生徒が教室を移動する教科センター方式が取り入れられていることも大きな特色である。国語科では、大岡信氏の「言葉の力」の読み取りを発展させた授業に取り組んだ。社会科では、授業の冒頭で新聞記事を要約して自分の考えを述べる「3分間スピーチ」を取り入れた。また音楽科では、合唱コンクールのまとめをミニ新聞にして楽曲にふさわしい歌い方を確認するなどの実践に取り組んだ。

 野田市立東部中学校は、「自己表現力の育成」を目指してNIE実践指定に取り組んだ。校内の各学年の廊下には新聞閲覧コーナーが設置されている。毎朝、NIE係の生徒が新聞の配置や整理を担当している。また、市内各校で毎月1回実施される「土曜授業」において、東部中学校は「NIE時間」を1時間設定して、新聞記事を活用したワークシートの学習にあてている。さらには、各学年のNIE係がその日の記事から作成する「Daily NEWS」の活用も進んだ実践といえよう。

 実践指定校以外からも、市川市立中山小学校による「新聞を楽しむ特別支援教育でのNIE」と市川市立塩焼小学校による「夢はでっかく全国制覇」が発表された。

 本研修会は今回で第20回の節目を迎えた。始まったころには「まずは3回!」、4年目には「何とか10回目を!」と声を掛け合った。80人もの申し込みがあり、会場が満員になる回もあったが、参加者集めに苦労した時期も続いた。各回の内容検討や事前準備も、みなで協力して進めてきた。アドバイザーもみな積極的に中央の大会や研究会等にも顔を出して、他県の取り組みを地元にもフィードバックするように心がけてきた。歴代の事務局の皆さんや幹事の方々の理解や協力があったからこそ実現できた取り組みも多い。

 最近は、若手の参加者が増えてきた。同時に退職された方や再任用の先生たちも目立ち、会場の年齢幅も広がっている。小中高に加えて、大学や特別支援学校の先生方も加わり、校種にも広がりが見られるようになってきた。今後のますますの発展を目指して、地道な取り組みを継続したい。

石毛一郎(千葉県立佐原高等学校教諭/NIEアドバイザー)(9月7日)