第19回ちーばNIE研修会報告

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 第19回「ちーばNIE研修会」が、2月25日(土)に千葉市美術館講堂で開催され、約40人が参加しました。

 新聞協会NIE専門部会長の城島徹氏(毎日東京)に、「アフリカから学んだこと」と題して、ご講演いただきました。ご自身の国内外での勤務経験からさまざまな取材事例を紹介され、それぞれの地域性の魅力をあらためて感じることができました。「新聞は総合栄養食」であるとされ、偏食せずにまんべんなく食べることの大切さを、新聞を読むことに例えた説明には思わず納得させられました。

 南アフリカ・ヨハネスブルク支局勤務時代に取材された広大な中南アフリカの各国におけるさまざまなテーマの紹介はとても魅力的でした。特に各地の子供たちの日常が、写真を通してリアルに伝わり、あらためて現地における戦争・貧困・飢餓・奴隷制の歴史・砂漠化・人権などの経緯や現状を知ることができました。またそれらの中で、現地で生活しながら子供などの支援にあたる、各国の日本人の活動も大変印象に残りました。

 これからの多文化共生社会にむけて、家族や友人、地域の人々など身近な存在を大切にすること、特別支援教育のさらなる普及と充実をはかること、そして何よりも日本国憲法に示された平和も手がかりにしながら、多様性を尊重して、「違い」がもたらしてくれる豊かさを感じ取ることのできる社会を醸成することの大切さを教えてくださいました。

 本研修会は、次年度に第20回の節目を迎えます。小中高校に加え、昨年からは特別支援学校の先生方の参加も目立ってきました。今回は特別支援学校高等部の生徒も参加してくれました。教員を目指す視覚障害の男性も常連のお一人です。そして何よりも若手の先生方の姿が目立ってきたことが、我々ベテランとしては喜ばしい傾向です。皆さんのお力で、これからも活動が継続され、そして時代の要請を取り入れた新たな展開へと広がってくれることを期待しています。

石毛一郎(千葉県立佐原高等学校教諭/NIEアドバイザー)(3月3日)