北信越ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議報告

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開会の挨拶と基調提言

 北信越ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議が10月7日、富山市の富山県教育文化会館で行われた。北日本新聞社・村上満明読者局長と富山県NIE推進協議会・宮口克志会長(富山市立芝園小学校長)の挨拶の後、関口修司新聞協会NIEコーディネーターから、「NIEの教育的効果を考える」と題して、基調提言があった。

 関口コーディネーターからは、①全国学力・学習状況調査の質問紙の分析結果から、新聞を読む子供は正答率が高く、毎年読解力も高くなっている②一方で新聞を読まない子供が毎年増加しており、それが小学生より中学生の方が多いことが心配である③中学校ではNIEの取り組みを増やしていく、小学校では広めていくことで新聞を読まない子供を無くすことが大切だ――との発言があった。

 また、週1回、朝活動に新聞記事を活用してコメントを書かせる取り組みで、子供たちの学ぶ力が伸びたという事例から、「新聞の活用は、文章の読み取りが正確になり、国語科だけでなく、算数科においても効果がある。さらに地域・社会の出来事に関心が高まる、読書好きな子供が増える」などとNIEの効果を示し、「こつこつ」「地道に」「子供主体に」実施していくことの大切さを指摘した。

NIE公開授業参観

富山市立芝園小学校 5年 総合的な学習の時間

単元名 「発信!芝園の魅力」

 他地域のさまざまな取り組みが掲載されている新聞記事と自分たちが住む芝園地域の魅力とを比べ、各自が考えた芝園地域の魅力を見つめ直す授業だった。

 子供たち一人一人が、新聞記事に掲載されている他地域の取り組みをタブレットパソコンに取り込み、自分の住んでいる芝園地域にあるさまざまな施設や行事等と人の願いを結び付けて芝園地域の魅力と課題についてまとめ、タブレットパソコンを見せながら、分かりやすく友達に伝え、話し合った。その話し合い活動を通して、子供たちは自分の考えを深め、さらに地域への愛着も深めていた。ICT機器を活用した新しいNIEの授業形態だと感じた。

各県の推進協議会の取り組みと意見交流

 その後、各県の推進協議会の取り組みと課題について二つのグループに分かれて意見交流し、意見交換結果を発表した。これを受け、関口コーディネーターから、小学校の段階から新聞の活用能力を育てていくためには、図書館司書と連携し、無理せずNIEの取り組みを維持することが大切だとの指摘があった。また、一人一紙、手に取れる環境づくりについても言及。無購読の家庭が、子供が話題にすることで購読するようになった事例を挙げ、子供が必要だと感じると親も変わると述べた。さらに学校では政治的中立性から3紙以上閲覧できる環境をつくってほしい、初任者研修等でNIE研修も取り入れてほしいなどと話し、結びに「なるほどと思ったら、明日から実践してください」と締めくくった。

松原 隆志(富山県東部教育事務所主任指導主事/NIEアドバイザー)(11月16日)