NIEタイムの効果

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 現在3学年の担任をしています。年度当初から新聞を積極的に活用して授業を進めてきました。また、週に1度新聞スクラップを行い、児童が自分の好きな記事や新聞写真をノートに貼り、感想などをまとめる活動を取り入れています。今年度から、新しい学校に異動したので、まだ学校全体でというわけにはいきませんが、少しずつNIEの輪を広げていきたいと考えています。

 

 半年間、毎週新聞スクラップに取り組んでいて、最近児童のノートが変わってきたことに気がつきました。それはまず、「記事の選び方」です。初めのころはどの記事を選んでよいかわからない児童もいましたが、最近では「先生が前に話してくれていたからこの記事を選びました」「私は〇〇が好きなのでこの記事を選びました」など、自分の生活や経験に合わせて記事を選べているということです。先日、社会科見学でロッテ工場の見学をしました。すると次のスクラップの時間には、ロッテ関係の記事や工場に関する記事を選んでいる児童が多かったです。

 (写真1,2枚目:担任の話や自分の好きなことなどから記事を選んだ児童のノート)

 

 また、「児童が数字を意識し始めた」ことも児童の変化として挙げられます。まだ3学年ですので、記事の全てを読むことは難しい点があります。そこで、見出しにまず着目するように指導をしてきました。すると、児童は記事を読む際にまずは見出しに着目し、記事の大まかな内容をつかむようになりました。そして、その中に書いてある重要な数字を落とさずに読み取れるようになってきました。この力は、これから読解力を高めていく上で大切になってくると思います。

(写真3,4枚目:記事の見出しに着目し、自分の感想に取り入れている児童のノート)

 

 さらに、児童が「言葉への興味を高めている」ということです。新聞スクラップの際には国語辞典を横において活動を行うのですが、児童は記事の中で知らない言葉に出合うと進んで意味を調べています。新聞にはタイムリーな言葉がたくさん出てくるので辞書に載っていない言葉もたくさん出てきます。それが児童の興味をそそり、さらに詳しく調べたいという意欲につながっているようです。

 (写真5,6枚目:新聞スクラップの際に辞書を活用する児童)

 

 まだまだ新聞スクラップの効果はたくさんありますが、大きくはこの3点が取り組みの成果としてあげられるのではないかと考えています。この成果を校内に広め、学校全体でNIEに取り組めるようにしていきたいと考えています。

 

菊池健一(さいたま市立海老沼小学校教諭/NIEアドバイザー)(11月27日)