第15回「ちーばNIEクラブ」を開催

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 8月10日、千葉県教育会館において、第15回ちーばNIEクラブ研修会が開催されました。小中高の教員、特別支援学校や大学、教育委員会などから56人が参加しました。

 冒頭に山田哲弘会長(千葉大学理事)が挨拶しました。新学習指導要領の動向を紹介しながら、教科書ではさまざまな事象が羅列されているが、新聞はそれらを有機的に結びつける格好の教材であると述べました。

 続いて千葉日報社の萩原博社長が挨拶しました。NIEが30年を迎えたことを振り返り、選挙権年齢の引き下げやアクティブ・ラーニングの推進など新聞活用の有用性がますます高まっている現状を紹介しました。

 

 実践発表は、小中高いずれも実践2年目の学校が行いました。一宮町立一宮小学校からは石川沙斗美、中嶋彩乃の両先生が発表しました。今年度は全学年で実践されており、「A新聞の読み方を学ぶ」「B新聞を真似て学ぶ」「C新聞から学ぶ」の構成で全体目標に「新聞に親しもう」を掲げています。例えば、6年生のBとして社会科における「歴史新聞を書こう」の実践、1年生のCとして国語科における「文字さがしゲーム」の実践など、幅広く多彩な取り組みが発表されました。

 君津市立周南中学校からは田村亮、永峯省二の両先生が発表しました。同校では学校生活の多くの場面に新聞が配されているのが特徴です。具体的には、①週に2回の読売ワークシート通信の活用、②毎月第2週に設定される天声人語の書き写し、③3年生朝の会で行われるNIEスピーチ、④廊下に設置された新聞閲覧コーナー、⑤注目記事を貼付した掲示板、⑥教科や総合的な学習の時間における紙面活用――など、様々な場面で新聞が活用されています。

 県立流山おおたかの森高等学校からは、大塚功祐先生が「18歳選挙権――主権者教育に新聞活用」と題して発表しました。「新聞を身近に」を目標として、①教室環境に新聞、②朝のニュース&スクラップリレー、③記事のワークシートに取り組む、④ニュース番組を作る――などの実践をふまえて模擬投票に取り組みました。各地の学校で模擬投票を進めている模擬選挙推進ネットワークのツールを利用して、12月に実施された衆議院議員選挙の比例代表制について模擬投票を行いました。各教室へ投票を呼び掛ける社会科通信を配信するなど、全校生徒を対象とした選挙は投票率が67%に上ったそうです。

 

  今回はいずれも「若手」の先生方による発表であり、経験豊富なベテラン教員との協同により、NIE活動が世代を超えて理解され、普及していることも見てとれました。教員の新聞離れも指摘されるなかで、NIEが幅広い世代で新聞の有用性を共有する手段ともなりそうです。

 

石毛一郎(千葉県立佐原高等学校教諭/NIEアドバイザー)(8月26日)