第13回ちーばNIEクラブを開催  小・中・高から実践報告

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 8月7日、ホテルプラザ菜の花において、千葉県NIE推進協議会総会および第12回ちーばNIEクラブが開催された。

 

 総会では、山田哲弘会長(千葉大学教授・評議員)からあいさつがあり、パソコンで新聞を見る若者が増えているが、紙面を通して新聞を読む方がより多くの情報量に接することになるとの分析がなされた。事業報告では、県内の小中学校への記者派遣の要請が増えてきていることや、小中学校・高校図書館でのアドバイザーの講演回数も増えてきたことなど、NIEの広まりが報告された。今年度県内では、小学校8校、中学校8校、高等学校4校の計20校が実践指定を受けた。

 

 研修会は、内山浩史先生(県立佐倉高等学校)と松井初美先生(県立東部図書館)の両アドバイザーの司会・進行で行われた。

 

 はじめに、江澤昌通先生から柏市立酒井根西小学校の取り組みが発表された。4年生が「いのち」の尊厳について学習し、社会全般の紙面から命を感じたり、関係したりする記事を見つけ、自分の感想や考えを記入した。スクラップ帳を通して、子供たちがお互いに発表や紹介をし合う「伝え合う力」の育成を目指した。新聞記事は、年間計画に基づいて、適切な記事をあらかじめストックしておくなどの工夫も示された。

 

 次に、関谷典子先生から白子町立白子中学校の取り組みが紹介された。担当する国語科の授業において、2年間の取り組みを構造的に組み立てた。第1段階としては「新聞の特徴を生かして書こう」。第2階としては「新聞の1面を比べよう」。第3段階としては「かわら版を書こう」。第4段階としては「コラム・社説を読もう」と順次進めた結果、全国学力・学習状況調査などにおいても、記述問題に積極的に取り組む生徒が増えるなどの具体的な効果もみられた。

 

 最後に、鈴木洋松先生(県教委)と小髙美津子先生から県立勝浦若潮高等学校の取り組みが紹介された。鈴木先生の数学の授業を、図書館司書の小髙先生とのチームティーチングにより、新聞や図書館資料の活用を図った実践は、NIEとしても特筆すべき内容である。効果としては「教師主体から生徒主体の学び合いへの変化」「“知の宝庫”としての図書館の活用」「学校図書館司書との連携授業」などが認められた。

 

 会場には、実践校などの教員や地元新聞各社などから約30人が参加して、熱心な質疑応答が行われた。次回、第13回ちーばNIEクラブは11月の開催を予定している。

石毛一郎(千葉県立佐原高等学校教諭/NIEアドバイザー)(8月20日)