九州ブロックNIEアドバイザー・事務局長会議に参加して

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 5月24日(土)、「九州ブロック事務局長・NIEアドバイザー会議」が那覇市の沖縄タイムス社で開催された。今年は開催地である沖縄県をはじめ、九州全県が参加し、アドバイザーや記者、推進協事務局長ら21人による多岐にわたった意見が交換された。
〈第1部:九州ブロックNIE推進協議会事務局長・NIEアドバイザー会議〉
 前半は、基調報告「沖縄NIEの流れ」を兼松力氏と甲斐崇氏の両アドバイザーが行い、推進協発足時から現在に至るまでの沖縄県NIEの軌跡をたどった。その中で兼松氏は、新聞記事の多様な活用の「方法論」手法によって小学校のNIE活動は広まったが、各教科縦割りで授業が行われる中学校・高等学校では記事の内容を直接授業に用いる「内容論」もリンクさせなければ実践は活発にならないと指摘した。今後は「方法論」と「内容論」を結びつけるなどした新たな実践方法の検討が直近の課題であることを示した。
 甲斐氏は、出前講座等、ここ1、2年の教師向け研修の充実をスライドで紹介した。
 後半は、各県の推進協議会の取り組みと課題が報告された。報告に含めるテーマとして、(1)教育委員会との連携(2)NIEアドバイザー制度の活用(3)新聞社の役割(4)その他があり、「各教委からの通達という形で、平日でもNIE活動に積極的な教諭が参加しやすい活動を展開できないか」(鹿児島県)、「武雄市教育委員会と佐賀新聞社が『佐賀新聞電子版』を授業で活用する協定を締結した」(佐賀県)、「NIEすそ野拡大には推進協や新聞社側が学校現場で新聞を読める環境づくりに取り組むことが必要」(福岡県)などの報告があった。
〈第2部:ワークショップ〉
 第1部での報告を受け、全体をA、B、Cの3グループに分け、意見交換が行われた。後半はその発表を受け、研究会活動やネットワークづくり、それぞれの地域で行っている活動等、自由なテーマでの意見交換が全体で行われた。リラックスした雰囲気の中、多様でざっくばらんな意見や情報交換が飛び交った。
 その中でBグループからは、アドバイザー制度をもっと有効に活用する方法として、文科省から「NIE実践指定校」を認定してもらい、加配職員を配置すればアドバイザーのフットワークが軽くなり活動しやすくなるのではないかといった案が紹介された。
 また、進学高校が「受験とNIEはそぐわない」といった理由から実践指定校を辞退したという事例報告もあったが、「新聞は文章力だけでなく表現力やイマジネーションシンキング、コミュニケーション力をも磨ける格好のテキストだ」といった熱い意見が交わされた。
 その他A、Cグループからは、NIEの更なる発展のために、NIEを実践する教師とNIEを推進する新聞社が今後それぞれ取り組むべき方向性や課題についての提言があった。
 山内彰沖縄県推進協議会会長は「九州各県のNIEの現状や課題、悩みをみんなで共有し、いいお土産になったのではないか。有意義な会議だった」と述べた。
〈第3部:懇親会〉
アドバイザー、記者、事務局長らがお酒を酌み交わしながら1年ぶりの再会を喜び、お互いの成長を確かめ合った。「九州はひとつ」という連帯意識のもと、来年も新たな実践報告ができるよう、日々研鑽していく決意を胸に会場を後にした。

 

沖縄県NIEアドバイザー 那覇市立城北中学校若夏分校教諭 仲程俊浩(6月4日)