『年度末に親子スクラップ』

  1. NIEトップ
  2. リポート NIEの現場から
  3. 『年度末に親子スクラップ』

平成25年度、担任をする1年生でNIEの学習を取り入れてきた。日常的に行う新聞スクラップの他、各教科等でも積極的に新聞を活用した。特に学校の課題研究として、国語科では毎学期に1度、新聞作りを言語活動として設定し、単元の学習に取り組んできた。児童は年度当初は新聞をどう扱ってよいか分からず迷うこともあったが、現在では新聞を上手にめくり、気に入った新聞記事や写真をスクラップすることができるようになった。

 

実践を始めた当初は「1年生での新聞活用は難しすぎるのでは」というご指導をいただいたこともあるが、低学年であれば低学年の能力、そして身につけさせたい力に合わせた新聞紙面の構成にしたり、読みとる記事でも写真や大きな見出しを取り上げたりすることで、効果的に学習を進めることができ、学習指導要領の言語活動例として示されている中学年以降の新聞活用にも円滑につながっていくと考えた。

 

年度末は、1年間新聞をたくさん取り上げたクラスの児童を指導するのもわずかとなり、児童には次年度からも積極的に新聞と触れ合ってもらいたいと考えた。そこで、前年度最後の授業参観日に親子で新聞スクラップに取り組んでみることにした。これまで、保護者に対して新聞のよさや、子どもたちの取り組みについて発信をしてきたが、保護者に直接新聞スクラップを実践してもらうことがなかったので大変よい機会になった。

 

授業参観当日には、多くの保護者の方に参加をしていただいた。児童のとなりの席に座り、一緒に新聞をめくり、気に入った記事をスクラップしていった。児童も、自分の母親と一緒なので大変張り切って活動していた。

スクラップをした後には、記事の紹介と感想・発表をグループごとに行った。児童は児童同士で毎回発表をしているので慣れているが、保護者の方は今年度初めての機会だったため大変緊張されていた。しかし、発表が終わると大きな拍手がわき、笑顔が見られた。

 

授業の終わりに、「ぜひ、普段から親子で新聞を見て話す機会を作ってほしい」ということを話したところ、保護者からは、家庭でもやってみたいとの感想を多くいただいた。

 

平成26年度には、年度当初から家庭との連携に積極的に取り組み、学校と家庭で新聞活用を行うことができればと考えている。

NIEアドバイザー/さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池 健一郎(3月末の寄稿分)(4月15日)