小学校1年生で新聞協会のコンクールに挑戦

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担任をしている1年生で、NIEを取り入れた指導を行ってきました。中心は週1回のNIEタイムで新聞スクラップや新聞社のワークシートに取り組みました。新聞記事を読むのはまだ難しいので、主に新聞写真と大きな見出しに注目して記事の概要を理解していくようにしました。活動を続けていくに従って、記事を示すと児童はすぐに見出しと写真に注目し、どんなことが書かれている記事かを理解することができるようになってきました。
先日全学年で実施したNIEスクラップ調査(PISA型読解力の視点でスクラップ力を調査しました・リンク先参照)でも、記事の概要をつかみ、記事の内容に沿った感想が書けるようになってきていました。これからも新聞スクラップを続け、さらには各教科等の授業でも新聞を活用していきたいと思います。
読む力が向上しているという成果が挙げられる一方で、課題も見えてきました。新聞記事の内容などを友達や家の人と話す児童が少ないということです。スクラップ調査とあわせて実施したNIEアンケートでは、「新聞やニュースについて他の人と話し合うことがありますか」という質問に、ほとんどの児童が「あまりない」「ない」と答えました。今後は、友達同士で自分が選んだ記事を交流したり、保護者も交えて活動に取り組む機会を増やしたりしていきたいと考えています。
その一環として、日本新聞協会が主催する「いっしょに読もう!新聞コンクール」に取り組むことにしました。このコンクールでは自分が選んだ記事について、自分の考えや感想をまとめ、それをもとに、家族や友達などから意見を聞き、さらに自分の考えを書くというコンクールです。課題となっている他の人の意見を聞くことが少ないということへの対策の一つになると考えています。
1年生では夏休みの宿題としてコンクールの作品作りを出題することにしました。しかし、児童も保護者もまだ新聞のスクラップに慣れていないので、新聞記事の最初のスクラップは学校で行うことにしました。また、児童に指導しやすいように、1つの記事をみんなで選びました。選んだ記事は1年生の将来の夢に関するランキング記事でした。自分と同じ小学校1年生が考えている将来の夢に関する記事なので、児童は大変意欲的に読み、自分の考えを書くことができました。
夏休みには、児童が書いた最初の考えを元に、家族の考えを聞きとり、最後にもう一度自分の感想をまとめてもらう予定です。どんな作品ができ上がってくるか今から楽しみです。

NIEアドバイザー/さいたま市立東宮下小学校教諭 菊池健一(7月24日)