新聞から新聞をつくるワークショップ報告

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平成25年3月16日(土)14時から17時まで、千葉県教育会館会議室で「ちーばNIEクラブ第8回研修会」が開催されました。

 「ちーばNIEクラブ」は千葉県NIE推進協議会のもと、教員主導でNIEの研修を行う組織です。東京・神奈川・埼玉の先進事例を参考に組織され、ほぼ1学期に一回の割合で研修を行ってきました。今回は、「新聞から新聞をつくる」というテーマで、私がワークショップを行いました。この授業は、学校で5回ほど実践し、生徒たちの評判やその成果も上々の授業です。一昨年のNIE全国大会(青森大会)、昨年は群馬県NIE推進協議会の夏の研修会でワークショップを行いましたが、同じ内容です。

 これまで、千葉県のNIE研修会や県教委主催の研修会では実践発表を行ってきましたが、発表だけだと「いまいちピンとこない」と言われ続けていましたので、やっと体験してもらえるワークショップの開催です。

 「新聞作り」の流れは次のとおりです。

1 4人一班に分かれ、編集長、政治部記者、経済部記者、社会部記者に分かれる。

2 各班に、朝日・毎日・読売・東京・日本経済・産経・千葉日報の同じ日の7紙を渡し、各紙の記事を参考に、各記者が書きたい記事を決め、編集会議で割付等を検討する。

※全員7紙すべてに目を通すが、読む前に7紙を並べてトップ記事を比べてみる。一面を比べるとメディアリテラシーの育成になる。

3 編集会議後、各記者は割り当てられた字数で記事を書き、編集長が新聞を編集・完成させ、完成した新聞を相互評価する。

※授業では、PCを使い(使用ソフトは無料ソフトの「朝刊太郎」)、A3両面刷りの新聞を作ったが、今回は模造紙を使った「壁新聞」を作成した。

 今回、小中高の教員とその他の参加者の混成になるように4人一班を編成しました。開始直後は、参加者は黙々と新聞を読み続け、その後、おもむろにハサミ等をとり記事にしたい新聞記事を切ったり、マーカーでチェックを始めました。私は各班を回りながら、一面の比較の指示をしたり、参加者からの質問に答えます。各記者の書きたい記事が決まり、いよいよ編集会議です。さすがNIEの研修会に集まる方々です。この編集会議がとてもレベルの高いものになりました。新聞としての記事の流れをつけようとする班、社説を入れようとする班、各記者が一面トップを譲らず大討論になる班など、高校生には見られない編集会議となりました。その後は、記事を書くために記者たちは時間との戦いとなりましたが、どうにか時間内に完成しました。

 完成後、編集長が「自分たちの新聞に関する短いプレゼンテーション」を行い、全員で各新聞を読み比べコメントを交換しました。

 参加者からは、「頭も体もたくさん使ってとても疲れたが、やっと『新聞から新聞をつくる』の授業が体験できて様子が分かった」「自分も参加して、初めて子供たちの大変さが実感できた」「授業ではコンピューターで作成させたい」「いろいろな校種の方と共同作業できたので、他の校種の特性が肌で感じられた」などの声が聞かれました。私としては、小学校の先生が色を変えたり、イラストを入れたり、囲み記事を入れたりと、細かな工夫をしていることに驚きました。

 この実践を持ち帰っていただき、各校でさらにアレンジしていただきたいと思います。

元NIEアドバイザー/千葉県立千葉高等学校教諭(研修会当時、現在は千葉県立千葉工業高等学校教諭)藤井 剛(4月5日)