全校を挙げて、そして継続的に行うことによるNIEの実践の成果―第3回京都市小中学校NIE研究大会開催―

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 「第3回京都市小中学校NIE研究大会」が、2月1日(金)、同市下京区の市総合教育センターで開かれ、小中学校の教諭や教員を目指す学生など約150人が参加した。京都市小学校NIE実践研究会(会長、椹木稔・静原小校長)と京都市中学校NIE新聞研究会(会長、飯尾和彦・西京極中校長)が共同で行う研究大会も今回で3回目。小学校と中学校の研究会が共同で研究大会を開くのは、本市ではこの研究大会しかない。小学校と中学校の教諭が交流し、実践を通じて互いの理解を深める貴重な機会となっている。
 大会では、3年生、5年生、6年生の3学年の公開授業が行われた。京都市立洛中小3年の公開授業では、1年間を振り返って選んだ「私の漢字」をはがき新聞に書き、発表した。発表した児童に対して、お互いにがんばったところや良かったところを認め合い、感想を述べあっていた。同校では、毎日一人一人がクラスの友達の良かったところを新聞に書き、書きためている。そして、帰りの会では二人ずつ見つけたことを発表しあっている。
このように、1年間継続して、新聞づくりをし、新聞をもとに発表して、互いの考えを理解したり、共有したりすることにより、互いの成長を認め合う学級づくりができるとともに、書く力や話す力など、確かな表現力が身に付いていく。
 その後の実践発表では、「言語活動」「新聞を活用した普通授業」「新聞作成」の3つの分科会に分かれ、小学校、中学校合わせて6校の実践発表が行われた。「言語活動」の分科会では、小学校の実践として、PISA型読解力の育成を目指して、全学年が様々な教科ではがき新聞づくりを行った京都市立静原小学校の実践が紹介された。また、中学校の実践としては、言語活動の充実を図るために、朝学習として「メモ力向上プログラム」を実施し、全クラスで教師が新聞を読み、生徒がメモをとり、記事の内容についての設問に答えるという取り組みを行った八幡市立男山第三中学校の実践が紹介された。
2校の実践に共通していることは、全校で取り組んでいること、1年間継続的に実践していることである。この2点を行うには、全教員の理解と協力が必要であり、教育現場ではなかなか難しい。しかし、NIEの実践の効果を上げるには、この2点が欠かせないと、改めて感じた。

NIEアドバイザー/京都教育大学附属京都小中学校教諭 橋本 祥夫(2月6日)