新聞で生きる力を育もう 盛岡でNIEセミナー

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 NIE月間に合わせた岩手県NIE協議会主催の公開セミナーが11月9日、盛岡市の岩手日報社5階ホールで開かれました。冷たい秋雨が続く日々の晴れ間を縫う週末の行事となりましが、県内の実践指定校の教員をはじめ、教育関係者、PTA、教員を志す大学生の方々ら、これまでの同種の行事では最も多い約70人が参加しました。


 講師は日本新聞協会のNIEコーディネーターで、全国新聞教育研究協議会に長く携わった吉成勝好さんです。吉成さんは「新聞教育に熱心な岩手へ出かけるので、まだ知られていない情報を少しでも届けたい」と前夜遅くまで資料準備に追われたそうです。
 吉成さんは、日本で明治時代以降、脈々と続けられてきた新聞活用の歴史からひもときました。当時はかなり高価だった新聞紙を囲み、若者が熱心に学んだり議論する写真などもスクリーンに映し出され、参加者の関心を集めました。
 NIEを通じて育てたい「生きる力」として、「学力・学習意欲の向上を図るとともに、民主主義社会の担い手としての資質を育てることでもある」と述べました。
 また、「新聞教育」を学校で進めるためには

①新聞制作学習

②新聞利用学習

③新聞機能学習

-の3分野に分けられると解説するとともに、新聞教育はNIE(「教育に新聞を」)にとどまらず、NIL(「人生に新聞を」「生活に新聞を」)として広義に広めていく必要性や可能性にも触れました。


 具体的な授業での新聞活用などは十分に触れる時間がなくなってしまいましたが、インターネットの普及に伴う「国民総発信時代」にあって「情報発信者としての責任やモラルを学ぶ上で新聞こそがモデル」と指摘。新聞協会主導から地域(地方紙)主体のNIE運動に向け「新聞作りと新聞活用が連携した岩手の取り組みは、全国的にも優れた実践。今後も大いに期待している」と結びました。


 公開セミナーの模様は、岩手日報と読売新聞が取材、翌日掲載されました。

岩手県NIE協議会事務局長 工藤 哲(11月15日)