関東甲信越静ブロックセミナーを6月2日に開催

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 実践報告(1)では、東京都で行われている「先導試行研究」の経緯と実践例の報告がありました。どんなに素晴らしいNIEの実践も個々の取り組みに終わっている現状があります。そこで、東京都NIE推進協議会では、有効な実践を次に続く実践へと深めていこうと尽力しています。小学校の取り組みの上に、中学校、高校の実践を積み重ねていくことで、NIEの取り組みが点から線、面へと広がり、深化していくものと思います。互いの校種の取り組みを知り、その中で自分は何をすべきかを考え、実践することは大切なことです。「国際理解単元における新聞と地図の活用法」が実践例として提案されました。NIEそのものを目的化するのではなく、授業の中でいかに生かすかを学ぶ貴重な実践報告でした。
 実践報告(2)では、盲学校におけるNIEの現状と実践例が報告されました。近年、特別支援学校・学級における実践もいくつか提案されるようになりましたが、盲学校だからこそNIEが有効であるという思いを強くしました。NIE先進国を視察した際に、「なぜNIEに取り組むのか?」と質問すると、どの国でも「民主主義を守るため」「情報弱者を救うため」との答えが返ってきました。生きて働くための価値ある情報を学ぶすべをどの子にも身に付けさせ、NIEが希望の灯火になればと願っています。
 実践報告(3)では、昼夜開講定時制単独高校での実践例が報告されました。学びが学校だけで完結するのではなく、日々の生活そのものが社会の動きに大きく影響される環境下にある定時制高校の生徒にとって、新聞とどうかかわるかを学ぶことは大きな意義があります。NIEを実践すると「新聞が読めない」「新聞がない」ことが時折話題になりますが、現状を憂うのではなく、それをいかに克服するか、どうすればよりよい方向に導くことができるかを研修する必要性を感じます。
 実践報告(4)では、学校図書館にかかわる実践例が報告されました。「新聞は学校図書館に!」という訴えに続き、専門の司書・司書教諭が資料を整理してくれる、アドバイスしてくれる、情報交換ができる等の指摘がありました。図書、新聞、WEB資料等、それぞれのよさをいかしながら授業に取り組むのは理想の姿です。個の実践に終わることなく、点から線、面に広める意味でも、学校図書館との連携は重要です。
 セミナーの中で、「個々の取り組みをいかに組織化するか」「個々の財産をいかに共有するか」が何度となく話題になりました。「新聞」「NIE」といった言葉が広く社会でも取り上げられるようになった今こそ、あるべき姿を見すえた実践、連携、情報発信が必要になってくると感じました。 
 

NIEアドバイザー/浜松市立曳馬小学校教諭 山崎章成(6月4日)