全国高等学校NIE研究会第8回研究発表全国大会開かれる

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3月27、28日の2日間、全国高等学校NIE研究会の第8回研究発表全国大会が奈良女子大学附属中等教育学校で開催され、奈良国立博物館学芸部長の西山厚氏の講演「それは〈思い出す人々〉から始まった」、中学3年生を対象とした研究授業「調べて書く――自分の意見は何から作られているか」のほか、シンポジウム、研究発表が行われました。

この研究会は第7回まで東京で開催されており、今回初めての地方開催でしたが、2日間でのべ150人の教育関係者やメディア関係者が参加しました。

「NIEでのばす学ぶ力」を主題とした研究会では、研究主題にふさわしい研究発表や議論がなされました。この研究主題からは、NIE活動によって「学力」をのばさなければいけないのだという危機感が感じとれました。

研究授業は、新聞が生徒の意見形成にどのように役立つのかということを取り上げたもので、参加者は熱心に生徒の活動の様子を参観していました。その後の研究討議でも活発に質疑がなされ、とくにインターネット利用にかかわる質問や課題が多く出されました。学習の場におけるインターネットの利用方法や新聞との違い、新聞をどう使わせるのかといったことについて、参加者がそれぞれ課題として意識していることが分かりました。

研究発表は発表者が多数であったため、3会場に分かれての分科会形式をとりました。興味・関心のもとに分科会を渡り歩く参加者の姿が見られました。どの分科会でも質疑応答の時間が足りないといったうれしい悲鳴が聞かれました。

研究発表の中には「生徒が語るNIE」もあり、中学3年生でサイエンス研究会会員の生徒4人と、文理混合の高校2年生7人が登壇し、新聞を使った授業を受けての思いや気づきについて語りました。これは、NIEが果たして生徒にどんな影響を与えているのかを明らかにしようとしたものです。

生徒たちは、メディアの表現を主体的に読み解こうとする態度が身に着いたことや、読み解く力が向上したこと、他の学習の場面で役立ったことを語り、NIE活動の有効性の一部を明らかにしてくれました。

全体として、熱心な参加者と、高い課題意識に基づく各種企画によって、有意義な研究会となったと感じています。

奈良女子大学附属中等教育学校教諭 二田 貴広(4月22日)