一歩ずつ進めて、新聞好きに!

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「漢字が難しい」「字が小さい」「内容が難しい」「興味がない」など、子どもたちにとって新聞はなじみがなく、とっつきにくいものです。そういう新聞を、「とにかく読みなさい」と言っても、子どもたちにとっては楽しい活動にはなりません。

それどころか、「新聞についてはこれまであまり考えたことはなかったけれど、積極的に嫌いになった」と逆効果になりかねません。では、子どもたちが新聞の良さを知り、新聞好きになるためにはどうすればいいのでしょうか――そのためには、いくつかの段階を経る必要があります。

1. 新聞のことを知ろう

2007年10月3日 京都新聞朝刊(京都新聞社提供)

新聞のことを知るのが、新聞好きになる第一歩です。新聞の表(1面)がどっちかもわからない子どもたち。新聞の見方をまず教えてあげましょう。

新聞はいろいろな情報が載っている情報の宝箱。子どもたちは宝探しが大好きです。新聞からたくさんのことを発見してくれますよ。そして、楽しみながら、いつの間にか新聞のどこにどんなことが載っているのか分かるようになります。

  1. どんなテーマの記事が載っているの?
    スポーツ、政治、社会、経済、国際、地域のニュースなど
  2. 新聞に載っているものには、どんな種類があるの?
    天気予報、占い、広告、健康情報、家庭の医学、生活情報、小説、四コマ漫画など「こんなことも載っているの?」と、子どもたちは情報の種類の多さに驚きます。新聞が好きになるには、「新聞は便利なものだな」と感じることがまず大切です。

2. テーマにあわせて必要な情報を集めよう

新聞はいうまでもなく情報を知るための手段です。新聞から必要な情報を集められなければ新聞を活用したとはいえません。テーマにあわせて一番いいものを選びましょう。

「一番いいものを選ぶ」というのがポイントです。そうすることで、なぜそれを選んだのかを考えることにつながり、どれが一番いいのかを話し合うことも必要になります。そのためにコンテストという形式をとります。

写真コンテスト

新聞にはいろいろな写真が載っています。写真に注目して、写真コンテストをしてみましょう。例えば、「季節を感じる写真」「きれいな風景の写真」「感動が伝わる写真」など、テーマに一番合った写真を探してみましょう。これなら、漢字が読めない低学年でもできますね。

2007年7月24日
京都新聞夕刊(京都新聞社提供)

2007年10月9日
京都新聞夕刊(京都新聞社提供)

見出しコンテスト

2007年10月10日 京都新聞夕刊(京都新聞社提供)

見出しは短い言葉で、その記事の内容を表します。印象に残る見出しを見つけてみましょう。見出しをつくる勉強にもなります。

広告コンテスト

新聞広告は、広告費用をかけているだけあって、デザイン、構成、キャッチフレーズなど、会社や商品をアピールするために、考え抜かれ、工夫してつくられています。印象に残る広告を探すことで、伝えたいことを効果的にアピールするためにはどんな方法がいいのかを考えることができます。

3.学習にあわせて新聞を活用しよう

2007年10月3日 京都新聞朝刊(京都新聞社提供)

新聞を活用する習慣をつけていくため、学習に新聞を取り入れていきます。学習したことをもとに、必要な情報を集めるようにしましょう。ここでのポイントは「できるだけたくさん」です。

必要な情報を新聞からできるだけたくさん集めることで、新聞から情報を取り出すことに慣れてきます。学習の中でそういう活動を繰り返ししていくと、調べ学習などで、自分で必要な情報を新聞から取り出すことができるようになっていきます。

  1. 新聞から習った漢字を集めよう――国語の学習との関連
  2. 新聞からグラフを集めよう――算数の学習との関連
  3. 新聞から地図を集めよう――社会の学習との関連
  4. 新聞から外国の記事を集めよう――社会の学習との関連

このように楽しみながら新聞を活用することで、新聞に対する苦手意識をなくし、新聞に親しめるようにすることが、新聞好きの子どもをつくることにつながります。

その時忘れてはならないのは、新聞は必要な情報が載っている「便利なものなんだ」と子どもに実感させることです。