実践指定校実践例 2012年度

社会科授業の学習材としての新聞記事活用

岡谷市立神明小学校(おかやしりつしんめいしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 社会
学年 小学 5年
わたしたちのくらしと情報化した社会~新聞の役割を通して~
新聞活用学習

12時間扱い。身の回りに溢れる様々な情報の長所や短所について調べた子どもたちが、新聞が予想以上に多くの人々に有用な情報手段だと思われていることを知る。しかし、その新聞の発行部数が急激に減少している事実に直面し、「これからの社会に新聞は必要かどうか」を考えた。

第9時

(1)学習問題「発行部数がどんどん減っているのに、これからの社会に新聞は必要だろうか?」について自分の考えを出し合う。
(2)テレビとの比較、新聞を必要としている人々の姿、自分の母親や家族が新聞を必要としてる姿などから話し合う。
(3)「新聞は地域の詳しい情報をどのように伝えているのだろう?」という視点から、新聞の果たす役割を考え合う。
(4)「地方面の『原村コロッケ』の記事」を読み合い、その記事が地域に果たす役割を考え合う。
(5)新聞がこれからの社会に必要かどうか、自分の考えをまとめる。

それまでに自分たちで調べてきた新聞づくりの仕事の様子を思い出しながら考え合わせる。

「耳の不自由の人の役に立つ」「読みたいときに読める」「内容が信頼できる」などの意見が続き、「一つの情報だけでなく、テレビと新聞などいくつかの情報を合わせて利用することが大切」という考えが出された。
「地域の情報は新聞がとても役立つ」という視点から、『原村コロッケ』の記事を読み合ったことで、「この記事は地域の人々をつないでいる」「地域を元気にしている」など、新聞の有用性に気づいていった。

(1)日常的に新聞に触れられる環境を整えたことで、少しずつではあるが、子どもたちにとって新聞が身近なものとなってきた。
(2)新聞記事を学習材として利用するときは、その記事の内容をじっくりと吟味し合い、子どもたちが話し合う時間を確保することが必要である。

実践者名:岡谷市立神明小学校 小口貴一郎