実践指定校実践例 2012年度

NIE活動を通した「言語力」の育成 生きた言葉を発信させる活動

千葉市立千草台中学校(ちばしりつちぐさだいちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 歴史 、公民
学年 中学 2年 、3年
新聞からさまざまな事柄を見つけよう。
新聞という教材からさまざまな情報を読み取り、メディアリテラシーを培う。
・新聞にはどんな情報が隠されているかを見つけるとともに、見出しやリード文に着目させる。
新聞活用学習

(1)新聞からさまざまな情報を読み取る。
(2)新聞から記事に関するメディアリテラシーを培う。

第1~2時

(1)新聞にはどんな情報が掲載されているかを考える。
・数紙を生徒に配布し、ワークシートからいくつかの項目について調べる。
一面の見出しと内容、社説の見出しと内容、4コマ漫画の内容、今日の為替相場など
・調べる視点としてどんな記事が載っているか、共通点があるかなどを考えさせる。
(2)新聞によって書かれている内容を比較するとともに批評する。
・ワークシートから調べた内容を項目ごとに発表し合う。
・同じ項目が新聞によって相違点があるかを考える。
(3)新聞を読み取り、自分なりの考えをまとめる。

新聞から見つける項目は10程度とし、社会面、経済面、生活面など多岐にわたるよう設定する。同じ項目ごとにグループをつくり、1面の見出し等は共通点と相違点を考えさせるとともに新聞ごとにどこに視点をあてて書かれているかを気づかせる。

毎日新聞を目にすることで、新聞を身近な存在として考えられるようになってきた。特に新聞を見る時間を増やすことで新聞の中に書かれている情報を読み取ることができた。同じ記事でも新聞によって見出しの書き方、記事の内容が異なっていることを感じられるようになってきた。

新聞は内容が難しいと感じる生徒が多く、どうしてもテレビやインターネットからの
情報収集に頼りがちであったが、自分の興味関心に気づいたり、さまざまな情報を発見していくことで新聞に対する抵抗感が薄れ、新聞を手に取る生徒が増えてきた。普段から身近な場所(教室や図書室)に新聞が設置されていることが大きいと考える。今後の課題として、新聞を一面的に見るのではなく、メディアリテラシーもさらにつけたいと考える。記事を見つけるだけでなく、読み取り、判断する力が必要である。また、過去の新聞も教材として扱っていくことで当時の人々の立場に立って記事を考える授業を展開していきたい。

実践者名:千葉市立千草台中学校 小石伸一