実践指定校実践例 2012年度

新聞から社会に目を向けよう

浦安市立舞浜小学校(うらやすしりつまいはましょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、社会
学年 小学 5年
5W1Hに注目して新聞を読もう
新聞制作学習 新聞活用学習

新聞記事に、どのようなことが書かれているかを丁寧に読み取らせたいと考え、5W1Hに注目しながら、記事を読み取る実践を行った。

第1,2時

(1)まず自分の興味のある記事を選ぶ。そして、ニュース原稿を書く時の基本とされる5W1H【What(何を) Who(誰が) Where(どこで) When(いつ) Why(なぜ) How(どのように)】に注目し、記事のどの部分に書かれているかを探して書き出す活動をした。

(2)新聞記事を5W1Hに意識して読み取ったことをいかして、コラムを書くことにも取り組んだ。児童が普段の生活の中で、興味を持っていることやみんなに知らせたいことなどをテーマにした。文字数を400字以内とすることによって、書く内容を精査する必要があり、そこで5W1Hを意識した読みが生かされたように思う。この活動でも子どもたちが書いたテーマが多種多様でとてもおもしろく、クラスの中で交流することができた。

児童が取り上げた記事を教室に掲示することによって、友達がどのような記事に興味を持ち、どのような考えをもったのかを自分のものと読み比べていた。友達のことがよりよくわかったり、自分とは違う考えをもっているのだなという違った一面を知ることができたりなど、新聞を通して、友達同士の交流もできた。

今までなんとなく読み流していた文章を、よく確認しながら読み進めようとする態度へと変化が見られた。また、他の教科で文章を書くときや発表をするときにも、5W1Hを意識させた。新聞記事から自分のことを相手に伝えることについての大切な要素を学ぶことができたように思う。 

新聞の活用によって、教科書で学ぶ内容から視野をより社会へ向けて学びを広げられる可能性を感じた。その新聞を学習に取り入れる良さを生かすためには、子どもたちが気軽に新聞を手にする環境を常に整え、継続的に新聞を活用する取り組みが必要である。
また、指導者も新聞記事の新鮮な情報を、授業の中でどのように生かすかを常に念頭に置いて活用の計画を立てなければならない。今回の実践は5年生児童を対象に行ったのだが、それを実践する学級担任が新聞をどう活用するかを検討し、社会へ目を向けるよいきっかけとなった。特に、5年生は様々な教科において、教科書の中で新聞の活用の方法が取り上げられている。新聞の活用方法をわかりやすく示して、学習や生活の中に取り入れられ始めることができる学年かもしれない。

実践者名:浦安市立舞浜小学校 田村 敦