実践指定校実践例 2012年度

新聞つぶやきコーナー

熊本県立ひのくに高等支援学校(くまもとけんりつひのくにこうとうしえんがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): その他(日常的な活動)
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年 、3年
掲示された新聞記事について、自分の意見・感想をつぶやこう。
4つのジャンルに分けて掲示された新聞記事について、正しく読み取ったうえで、自分なりの意見・感想を持ち、ふせんに書いて貼り付ける。
新聞活用学習

(1)管理棟から教室棟に続く渡り廊下の壁面に、日常的に設置している。
(2)掲示する新聞記事のジャンルは、「スポーツ」「県内」「国内」「今日の『人』」の4種。
(3)掲示する記事は、生徒にとって親しみやすい地方紙を中心に選び、随時新しいものにかえていく。
(4)記事を読んだ生徒は、自分の意見・感想をふせん(75mm×75mm)に記入して貼り付けていく。職員も同様に、自分の意見・感想をふせん(同じサイズ)に記入して貼り付けていく。

第1時

特に授業時間を設定しているわけではなく、上記の活動を日常的に行っている。

ふせんを貼り付ける際のルールは、
(1)必ず記名すること、
(2)記事やコメントに対する誹謗中傷をしないこと、
の2点である。

例えば、2013年1月のアルジェリア人質事件「日本人死亡計10人」の記事について、ある1年生男子は「なぜ日本人が10人も殺されたのでしょうか。第一日本人がなにかしたのでしょうか。何かしたならば分かりますが、無じつの人を殺すというのは、なんかあまりにも悲しい感じです(後略)」とつぶやいている。

「新聞を使って、コミュニケーション能力を高める」という目標に対して、いくつかの取組を行ったうちの1つである。上記の生徒のつぶやきは、表現は拙いかもしれないが、記事の内容を正しく理解し、よく考えた末の感想で、すばらしいの一語に尽きる。また、自分の意見を伝えたいという意欲は、大いに評価に値する。その他、地方紙の「読者の声」欄への投稿は、6人9件が採用されたし、「HAPPY NEWS 2012」にも全校挙げて応募することができた。さまざまな形での「発信力」の高まりがうかがわれる。

実践者名:熊本県立ひのくに高等支援学校 宮本 慶太(竹下 圭二)