実践指定校実践例 2012年度

学校設定科目「時事問題」での新聞活用

兵庫県立氷上西高等学校(ひょうごけんりつひかみにしこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 公民
学年 高校(高等専門学校を含む) 2年
公民科 学校設定科目「時事問題」
新聞記事を用いた要約や報告、討議を行うことにより、プレゼンテーション能力の向上を図る。
記事の要約のみに留まらず、その記事内容について、集団討議ができるような読み方を身につけさせる。
新聞活用学習

第1学期後半「日本の社会問題について」の単元で使用(全10時間中の4時間目)

第4時

(1)「東日本大震災からの復興に関連した記事」を各自が選び出し、内容の要約を行う。(30分)
(2)要約した記事について、4人×3グループで集団討議を行う。普段使用している資料集に掲載されている阪神大震災との比較や、復興が停滞している部分について、特に議論を深める。(20分)

新聞は複数社から記事を選ぶことを周知徹底し、新聞社の選定は生徒の自主性に任せた。
討議することを主眼に置いた構成を取ったため、生徒の自主的な発言を促すように、実践教員の体験談を事前に講話していた。

新聞記事で書かれていることをそのまま報告するだけでなく、教科書や資料集の知識を総合的に理解し、生きた意見として発表する難しさを感じていた。

NIE実践校として2年目を迎えて、新聞を使って集団討議を行うという、学校の授業形態としては、比較的高度な手法に挑戦した。
保護者を通じて、生徒が家庭や集団の中で、新聞を通したコミュニケーションができるようになったとの意見も聞かれ、この企画に取り組んで良かったと感じた。

実践者名:兵庫県立氷上西高等学校 能地 敬典