実践指定校実践例 2012年度

新聞記事から平和を考えよう

田辺市立龍神中学校(たなべしりつりゅうじんちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 特別活動
学年 中学 3年
特別活動 「沖縄体験学習を振り返ろう」
沖縄体験学習の事後学習として、新聞記事を読み、「命・平和の大切さ」を学ぶ
新聞活用学習

沖縄体験学習(総合単元型道徳)
(1)目的
 太平洋戦争(沖縄戦)を学び平和の尊さを考え、生命を尊重する態度を育てる。
(2)指導計画
 第1次 「沖縄戦、よみがえる戦場」(道徳の時間 1時間)
 第2次 「沖縄戦の戦跡地を訪ねよう」(特別活動)
第3次 「新聞記事から平和を考えよう」(学級活動 3時間)
 第4次 「沖縄体験学習の成果をまとめ発表しよう」(総合的な学習 6時間)

第2時

学級活動「新聞記事から平和を考えよう」
(1)新聞から戦争や平和をテーマにした記事を選び、その記事を選んだ理由を書く。
   (2)記事を読んで思ったこと、考えたことを書く。
   (3)友達に、その記事を読んでもらい、意見を書いてもらう。
   (4)戦争や平和について、自分の提言を書く。

体験活動を通して、道徳的な心情や判断力、実践意欲と態度・行為などの道徳性が育成されることが求められている。また、豊かな体験活動で得た経験は、道徳の時間における道徳的価値の自覚を深め、道徳的実践力を高める学習に生かされていくよう、指導の関連を図らなければならない。

【成果】
学校は、教育活動の中で、生徒の体験活動を意図的に増やしていく取り組みを進めている。体験活動に加え、様々なゲストティーチャーの授業を取り入れ、生徒の疑似体験の場とする授業も実施している。「新聞記事から平和を考える」取り組みも、生徒にとって、貴重な疑似体験の場となった。この疑似体験によって、「道徳の時間」での話し合い活動がより深まり、道徳的実践力の高まりにつながったと考える。
【課題】
(1)家庭で、新聞を読み、社会事象に対する自分の考えや意見をまとめる活動を日々の生活の中に取り入れていくこと。
(2)自分が感じたこと、考えたことや意見を相手に伝えていくコミュニケーション能力を伸ばしていくこと 

実践者名:田辺市立龍神中学校 新行 靖