実践指定校実践例 2012年度

説得力のある考えを述べよう

安曇野市立穂高東中学校(あずみのしりつほたかひがしちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 3年
批評文を書こう
新聞から読み取った情報を、批評文の形式に沿ってまとめる。
社会でおきている問題に対し考えたことを、新聞の情報を引用し、活用して批評文を作成する。
新聞活用学習

第1・2時 教科書「説得力のある考えを述べよう」(光村図書)を読み「批評文」について学ぶ。
第3・4・5時 関心のあるテーマ新聞記事を読み、批評文を作成する。
第6・7時 アドバイス活動を行い、自分の批評文を推敲し、改めて作成する。

第7時

1,教科書「批評の言葉をためる」を読み、「批評」をすることに興味をもたせる。

2,教科書「批評文を書こう」を解説し、批評文の書き方を学ぶ。

3,4つのテーマから興味のあるものを選び、新聞の情報を活用して批評文の下書きを作成する。
  ・中国と尖閣問題について
  ・原発問題について
  ・若者の仕事観について
  ・スポーツマンシップについて

4,テーマごとグループになり、お互いの文を読み、4つの観点に沿ってアドバイスを行う。
 (1)書き出しの事実確認は的確に捉えられているか。
 (2) 評価すべき点・評価できない点は根拠が明確で説得力があるか。
 (3) 資料が適切に引用されているか。
 (4) まとめは全体を受けての自分の考えとしてまとめられているか。

5,アドバイスを参考に、改めて新聞を活用し、批評文を作成する。

・自分の考えだけでなく、その考えに基づく根拠を、新聞の情報の引用を行うことで明確にする。
・アドバイスは観点に沿って行う。

・ニュースや新聞で連日報道されている話題や、就職に関することなど、関心の問題をテーマとしたため、意欲的に批評に取り組めた。
・他者の批評文を読み、アドバイスをしあうことで、より説得力のある文の作成を追求することができた。

成果
・自分の考えに説得力を持たせるために新聞を読み込み、活用することができた。
・批評文のために根拠を明確にすることを学んだ。
・グループの仲間とともに、より効果的な情報の活用について考えることができた。

課題
・新聞の引用が一つの新聞社に偏ることのないような新聞記事の選定。

実践者名:安曇野市立穂高東中学校 松崎健吾