実践指定校実践例 2012年度

NIE 壁新聞コンクール

島田樟誠高等学校(しまだしょうせいこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): その他(文化祭)
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年 、3年
文化祭の全校企画
高校生の視点で取材し,記事を書き,壁新聞に構成することで情報発信力を養う。
実践例の紹介や書き方の説明で新聞を使用した。記事のテーマを決め,独自に取材をして書く。
新聞制作学習 新聞活用学習

10月の初めに説明会を開催。テーマ設定,取材,編集作業を実施した。11月初めに完成,展示,評価という段階を踏んだ。

第1時

樟風祭『 NIE 壁新聞コンクール 2012』の基本方針は2点ある。(1)各クラスの視聴覚委員が,実行委員として核になる。(2) 生徒主体でチームを組み,クラス担任や顧問がアドバイザーとなる。追加事項として (1)クラスについては1枚提出。(2)部活動,専門委員会,系別授業,有志等は,奮って応募。(2)予定(1)壁新聞提出期限 11月 7日(水)締め切り (完成版【模造紙】を提出する)※ ただし,デジタルデータは6日(火)までに,職員室パソコン,サーバーに保存する。 (2)掲示11月 8日(木)西渡り廊下3階(パネルを設置する予定) (3)展示11月 9日(金)準備日 (4)審査11月10日(土)樟風祭当日(5)発表 閉会式にて委員長より行なう(予定)賞品は後日,1~3位まで その後,年末まで校内に掲示し,継続して読める状態を保持した。秋と冬,2回の学校説明会の折には,中学生や保護者にも披露した。

手書きとデジタルとでは,労力を要する手書きを優先する。締切に間に合わない場合,掲示はするが審査対象外とする。審査員  校長,教頭,教務課長,視聴覚委員長,視聴覚委員会顧問,静岡新聞記者
審査基準 悪い・良くない・普通・良い・大変良い(1)記事のテーマ性(2)取材力(機動力)(3)表現力 文やデザイン)(4)構成力(レイアウト)各5点ずつ合計で審査した。

一枚の壁新聞を仕上げるために,取材,テーマ決定,レイアウトの工夫等,四苦八苦しながらも仲間を作り,楽しみながら行っていた。
展示された新聞を多くの生徒や職員,文化祭の来場者,保護者等が見て褒めてくれた。27点の応募があり,審査の結果1~3位を表彰したが,結果に関係なくすべての新聞がそれぞれ持ち味を発揮しており、新聞を作成した生徒達は,大変ではあったがおおむね満足そうな表情であった。

新聞の記事を書く際のコツをいくつか伝えた。読者に伝えたい重要なことを文章の最初に書く。最も大切なことを第一段落に書き、それ以降は大切な順に文章で説明する。これを「逆三角形型」という。長い記事や重要なニュースの場合は、前文(リード)にニュースのポイントを書き、続く本文で大切な順に書く、というスタイルが一般的。 記事に必要なのは5W1Hということ。新聞記事には、5つのWと1つのHの要素があり,ニュースが伝えたいことを理解するため6つの要素に注目させた。その甲斐あって,作成に関わった生徒達は新聞に対する関心が高まったように思う。今後は,今回の実践者が継続したいと思ったり,新規に挑戦してみたいと思うような企画に育てていくことが課題である。

実践者名:島田樟誠高等学校 小林 大治郎