実践指定校実践例 2012年度

「おんせん県 他県困る」の記事から,大分県観光の活性化について考えよう

大分市立下郡小学校(おおいたしりつしもごおりしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 6年
地域との関わり
大分県が「おんせん県」と商標登録したことに対する反応についての新聞記事から,大分県観光の活性化について,自分なりの意見を持つことができる。
新聞活用学習

第0時:家庭学習
※その新聞記事についてのNIEワークシートを配布し、親の意見なども聞き、自分の感想を書いてくる。
第1時:意見交流会(本時)

第1時

1.新聞記事を読み、大分県が「おんせん県」とすることのいい点や問題点を考える。
2.大分県が「おんせん県」 にすることに賛成か反対かを考え、その理由を交流し合う。
3.大分県も他県も納得する方法を考える。
4.感想を書く。

 賛成か反対かよりも、両者の意見の根拠に目を向けさせながら、大分県観光をより活性化させるにはどうしたらいいかを考えさせていく。

 他県が困っているという見出しもあり、そういう状況の中であえて「おんせん県」で押し通す必要性があるのかという点で全体的には反対意見が多かったが、大分県はやはり温泉が一番全国に知られているので「おんせん県」だという主張もあり、最終的には温泉をメインに、他県と競争しながらいろんな魅力を全国に伝える努力が必要だという形で意見がまとまっていった。

 NIEワークシートの取り組みや、この授業などを通して、子どもたちは今世の中で実際に起こっていることを知り、それを自分に関わることとして実感できたようだ。そして、新聞や新聞を使った取り組みを好意的に受けとめることができた。
 NIEでは、情報をインプットする側面とアウトプットする側面がある。新聞と触れ合い、考えていくことはしていこうとはできたが、情報を発信することはまだまだ課題が残った。

実践者名:大分市立下郡小学校 本松 健一