実践指定校実践例 2012年度

新聞記事を活用した解説文の読解に取り組もう。

北海道白糠高等学校(ほっかいどうしらぬかこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 国語
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
解説文を読解し、筆者の考えを把握する。
新聞記事から解説文を選び、内容を把握すると共に筆者の主張をとらえ、さらにはそこから自分の考えを導き出していく。
自分たちが住んでいる北海道の良さを再認識させると共に、地域経済を良くしていくためにはどうしたらよいかを身近な新聞の連載記事を使って実施。
新聞活用学習

新聞記事「北海道経済を元気に」(北海道新聞・夕刊連載記事)を活用し、解説文の読解に取り組む 3時間

第1時

・導入 現在、自分たちを取り巻く地域(北海道)経済は、どのような状況かを自由に発言させる。
・展開 北海道新聞夕刊の「北海道経済を元気に」小樽商科大学理事・特認教授海老名誠氏の記事を活用し、ワークシートを作成→ワークシートを使用しながら授業展開
 (1)黙読
 (2)問題1 筆者が「北海道は世界でも有数の素晴らしい地域です」という理由を4つ挙げよ。
 (3)問題1の答えを全員で確認。
 (4)問題2 現在、北海道経済が良くないと言われていますが、どうすれば北海道経済は良くなると筆者は考えているか、記事の内容を踏まえて答えよ。
 (5)問題2の答えを全員で確認。
・まとめ 本時の内容の確認及び感想を述べさせる。

今回は解説文の読解をメインにしているので、授業展開が新聞記事の文章から離れすぎないように注意を払った。

やはり、普段まとまった新聞記事を読んでいない生徒が多く、また解説文に慣れていない生徒もおり、最初は集中して取り組ませるまで時間がかかった。しかし2~3時間目になると次第に慣れてきて、こちらが設定した問題にも自主的に取り組むようになった。

まず生徒達の活字離れ、特に新聞を自宅で購読していない生徒が思ったよりも多いのに驚いた。そのような状況で、授業の中で新聞記事を題材(教材)として授業を展開する意義を感じる結果となった。反省点は新聞記事を題材(教材)とした授業にかける時間がカリキュラムの関係上、なかなか確保できない現状があり、その限られた授業時間の中で、どのように新聞記事を活用していくかが今後の課題である。

実践者名:北海道白糠高等学校 五十嵐 猛