NIE(Newspaper in Education エヌ・アイ・イーと読みます)は、学校などで新聞を教材として活用したり、新聞作りを行ったり、メディア・リテラシーを学んだりする活動の総称です。1930年代にアメリカで始まり、日本では85年、静岡で開かれた新聞大会で提唱されました。教育界と新聞界が協力し、社会性豊かな青少年の育成や活字文化と民主主義社会の発展などを目的に掲げて、全国で展開しています。NIEは文部科学省が重視する「言語活動の充実」に役立つ取り組みです。

日本新聞協会はNIEとは何かということをPRする「研究・PR事業」と、学校に新聞を無償で提供する「新聞提供事業」を活動の2本柱に、NIEを推進してきました。この新聞提供事業により、新聞を受け取る学校を「NIE実践指定校」と呼んでいます。各都道府県NIE推進協議会の推薦を受け、新聞協会が認定しています。また新聞協会加盟の新聞各社はNIEに取り組む実践教師向けセミナーを開催したり、学校からの要請を受け記者を派遣したりしています。出前授業では、新聞づくりの基礎や記者の仕事について話をします。

NIEは世界70か国以上で取り組まれています。

NIEは世界共通

新聞・ニュースの国際組織(WAN-IFRA、世界新聞・ニュース発行者協会)の調査によると、NIEは世界70か国以上で取り組まれています。

新聞協会では毎年、家族や友だちといっしょに記事を読み、感想・意見などを書いて記事とともに応募する「いっしょに読もう!新聞コンクール」を実施しています。学校・学級単位での応募も大歓迎!

学ぶ力を高めるNIEタイム

新聞タイム、朝のNIEタイ ムなど名称は様々。朝読書から ヒントを得て誕生しました。毎週決められた時間帯に全校または学年・学級などで新聞を読む活動。興味のある記事を切り抜き、感想や意見を書く「新聞スクラップ活動」が基本です。

朝のNIEタイムなど、NIEの実践例

  • 楽しい写真を見つけよう(小学校低学年)
  • 記事に載った「ひと」の生き方、考え方から学ぶ(中学校)
  • 社説を要約する、新聞記事をもとにプレゼンする、情報リテラシーを身につける(高等学校)