第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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山口県美祢市立於福小学校 4年 平尾 陽向子(ひらお・ひなこ)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

集落襲う濁流、山崩れ 九州北部豪雨1カ月(山口新聞2017年8月3日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

わたしは7月30日、日曜日に大分県道107号宝珠山日田線を自家用車で通り、被災地を目の当たりにした。その4日後に災害時のことを時間経過で詳しくのせた記事を読んで、目の前で土砂が流れている感覚になった。こわい気持ちになったが、災害について自分なりの考えをもたなければと思い、この記事を選んだ。災害はいつ自分の身にふりかかるか分からない。こわいからといって逃げてばかりいられないと考えた。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「他人ごとではすまない」と父は言った。同じような災害がいつ起こるか分からない。自分たちは大丈夫と安易に考えず、日ごろから危機感をもとう。豪雨だけでなく地震や台風などの災害も頭に入れて、そなえが必要。できるだけ具体的に話し合うことが大切と教えてくれた。この機会に防災へのそなえをもう一度確認しようと言った。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

まだ子どもだから。誰かが助けてくれる。そんなあまえは許されない。災害のときは、一しゅんの判断が命に関わる。小学生だから、何もしなくていい。大人について行きさえすればいいということはない。自分の命は自分で守るという意しきをもつ。わたしは、ただの雨だと思っていた。雨が人の命をうばうことがある。おそろしいと思った。「自然をあまく見てはいけない」と胸にきざんだ。雨が降り始めたら、空を見上げて、はい色の雲はどこまで広がっているか。雨粒の大きさ。風の確認とただの雨と思わず、被害のことを考える。周りの様子にも気を配る。ライフジャケットを雨が降ったらすぐに出せるようにしておこう。寝る部屋を山側から反対にかえた。生活の中に災害へのそなえがたくさん増えた。これからも、もっと増やしていこうと思っている。