第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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愛知県一宮市立神山小学校 6年 小野田 梨乃(おのだ・りの)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

核禁止条約に不参加「なぜ」 語り継ぐ 戦後72年(中日新聞2017年8月10日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事を選んだ理由は、唯一の被爆国の日本がなぜ「核兵器禁止条約」に不参加なのか、不思議に思ったからです。広島と長崎に落とされた原爆により、たくさんの人が亡くなったり、原爆による病で苦しんでいる人がたくさんいることを、日本人の誰もが分かっていて不参加なのは、おかしいと思います。高齢化が進む被爆者の願いがいち早く届くよう、すぐに「核兵器禁止条約」に参加してもらいたいと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

二度と戦争をしてはならないと、日本人の誰もが思い、平和な国として成長し続けてきました。しかし、近年日本を取り巻く環境も変わってきています。唯一の被爆国である日本が先頭に立ち、「核兵器禁止条約」に参加すべきで、戦争体験者や被爆者の声を子供たちに伝え、学ぶ機会も必要ではないかと、母は話していました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

真弓さんの戦争体験の記事を読んで、とても胸が苦しく、つらくなりました。真弓さん自身は奇跡的に原爆から逃れ、命は助かりましたが大切な妹さんや弟さんを亡くしました。そんなつらい経験をしたのに、戦後就職で移り住んだ一宮でも被爆を公にできませんでした。生き残った罪悪感と風評被害により、人生の大半を苦しんでこられました。これは、真実が国内に知られていなかったからです。「核兵器禁止条約」を生かし、進めることはこの時代に生きている私たち子供にとっても重大な問題です。日本は被爆者の貴重な証言や原爆投下の資料があるので、私たち子供も真弓さんのような戦争体験者の貴重な話を学び、自分たちの考えを世界に発信すべきだと思います。今後、戦争体験者や被爆者の生の声は年々聞くことができなくなります。新聞やテレビなどで伝えられる戦争体験者や被爆者の声を、学校で学ぶ時間があれば、後世に伝わるのではないかと思いました。