第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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宮崎県立宮崎大宮高等学校 2年 伊達 成美(だて・なるみ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

生き抜くこと「誇り」姜尚中思索の旅「1868~」 第6章「差別という病」①(宮崎日日新聞2017年7月3日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

生きぬくこと「誇り」。この力強い見出しに引かれた。差別はいけない、皆が平等であるべきだ、心では誰もが分かっているはずの私たち。それでもウイルスのように繁殖する差別。そんな社会の中でも被差別者は、「生きて生きて、生き抜く」と強く思っている。記事を読んで、人間だけでなく、生きているもの全てにとって「生きることの意味と大切さ」を考えた。そして、差別がなくなったその日を想像してみた。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「さまざまな困難や差別の全てを受け入れ、強く生き抜く金子さんの姿に感銘を受けた。自分のことをよく知っているからこそ生き抜く力をつかんだのだろう。社会から差別がなくなるには、お互いを認め合うことが大切ではないか。そして、社会に生きる全員が、自分にできる何かを考える必要があるのではないか」と母は言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

自分を受け入れ、相手を認めるからこそ、つかむものがあるという母の意見を聞き、私は「四つ葉のクローバーの話」を思い出した。私が幼い頃から、母が私につないできた話である。周りのクローバーと葉の数が異なるけれど、四つ葉のクローバーは、発見した私たちを喜ばし、幸せにしてくれる。人間も、そんな風に考えられるようになったら、差別など起こらないのではないか、という話だ。また、私にはハンセン病療養所を訪ねた経験がある。そこで出会った方は、金子さんと同じように、穏やかながらも、自分の全てを真正面から受け入れる強さを持たれた方だった。生きていることの素晴らしさ、生き抜くという強さ。うわさや偏った情報にとらわれず、自分の目で見て、正しいことを正しいと判断できる人になりたいと、あらためて感じた。そして、私のこの考えを周りに発信していくことが、差別をなくすために、今の私にできることだと思う。