第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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大阪府立春日丘高等学校 3年 細野 夏希(ほその・なつき)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

体調崩しても ママだけ奮闘 安心の子育て 第3部ワンオペ育児①(読売新聞2017年7月26日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事は、近年の大きな課題である男女差別に関するもので、授業でもよく取り上げられるものなので選びました。私は実はこの内容のものには周りと違った意見を持っていて、どうしてそんなに女性をか弱いように見るのだろうと思っていました。男の人が外で朝から夜まで働いて金銭面を支えているのだから、その間に家事を女の人がすることは、ちゃんとした役割分担になっていると思っていました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は、そもそもどうして男の人が外で働き、女の人が家事をするということが定着したのだろうと私に質問をしてきました。母は、私たちを、三人兄弟を育ててきてたくさんの思い出ができ本当に幸せだが、今思えばやはり今までもこれからも不安なことがたくさんあり、周りの支えは必要だと言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母に質問をされたとき、知らず知らずのうちに男は仕事、女は家事という昔の考え方が私にも当たり前のように定着していたから、近年とり上げられるこの問題に違和感を感じていたのだと気づき驚きました。この問題を解決のほうへ向かわせるには、まず根本的な考え方を変えることが必要だと思いました。それにこの問題は家事に参加しない男性を批判しているものではないことにも気づきました。男性も子育てがしたいのに、仕事が忙しいので時間がないや、女性も職場を離れたくないのに子どもが小さいうちはずっとそばにいたいなど、さまざまな葛藤があります。でも逆に昔の考え方のような役割分担でもよいという人もいます。価値感は人によって違うので、夫婦間で話し合い適当な分担を決めることが、子育ての不安を少しでも解消させる一番の方法なのではないかと思いました。