第1回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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北海道倶知安町立西小学校樺山分校 6年 宮沢 さくらさん

意見を聞いた人:父

(1)この記事を選んだ理由を書いてください

 お隣に住んでいるおばあちゃんは、満州からの引き揚げ者です。私の妹が2~3歳のころ(妹を見ながら)「引き揚げ船の中ではこれくらいの歳の子どもは次々と死んでいったものさ」と話していたのを思い出したので、この記事を選びました。

(2)記事を読んで分かったこと、疑問に思ったこと、感じたことなどを書いてください

 お隣のおばあちゃんは、小さな子どもは病気や栄養失調で死んでいったと話していましたが、実際はこのような死に方(殺し方)もあったんだということが分かりました。どうしてこんなにもおそろしいことができるんだろうか。やはり、戦争が人間を変えてしまったんだろうか。戦争は知らないけれど、戦争を感じる心が痛くなるような記事でした。

(3)家族や友だち、クラスメートなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞いて書いてください

 両親の父たち(私の祖父)も戦争に行っているので、戦争はとても身近な出来事に感じるそうです。「生きているうちにもっと戦争の話を聞いておけば良かった。この記事の3姉妹のように"今だから言える""今だからこそ言っておかねば"という思いをおれたちが分かっておかなければ、また同じ過ちが繰り返される」と、父が静かに言っていました。

(4)話し合い後のあなたの意見・感想・提言を書いてください

 私と5歳下の妹は、食べる物があっても違う物をほしがり母にしかられます。この記事の里子ちゃんの時代に生まれていたら、考えられないようなことです。もちろん今の私たちの時代はとても幸せです。食べる物も着る物も、そして両親の愛情もたっぷりとあります。でも、きっと里子ちゃんやお姉さん方にも、その時代なりの今とは違った幸せがあったと思います。確かに残こくな戦争でしたが、この戦争があったからこそ今の私たちの幸せがあり、そして日本が戦いに負けた国だからこそ、いろいろなことに反省して平和を大切にする国になったんだと思います。大切なことは父も言っているとおり間違いを繰り返さないことです。私もそうします。