大会契機に家庭・地域NIEへ

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茨城におけるNIEの機運が高まりを見せた第11回NIE全国大会水戸大会から1年。全国の教育・新聞関係者と熱心に討議した経験は、本県NIEにとって大きな財産となった。

大会スローガンは「学校から家庭・地域へ広めようNIE」。「家庭NIE」「地域NIE」なる造語を採用し、少々欲張ったテーマを掲げたのは、本県NIEが今後目指す方向を先取りしたものである。

「地域NIE」を進めるに当たっては、学校と同様、新聞記事活用と新聞づくりが基本になると考えている。一昨年始まった公民館講座「新聞の見方・読み方」は、記者に取材体験を4回シリーズで語ってもらい好評だった。さらに多くの公民館で講座を開催してもらうべく働きかけている。水戸大会を機にスタートした「地域自治会広報紙講習会」、20年続く「PTA広報紙講習会」も毎回、地域住民数十人が参加。整理記者が紙面編集のヒントを伝授している。これも大事に育てていきたい。

「家庭NIE」に位置付ける「記事スクラップ講習会」と「小中学生新聞つくりコンクール」は、毎年7月に開催。後者は「家庭家族新聞」と「ふるさと新聞」の2種類で、夏休みの自由研究に役立つとあって熱心な親子の参加が目立つ。地域や家庭NIEを十分支援できる新聞社側の体制づくりも課題である。

(高橋正美・茨城県NIE推進協議会事務局長) 「NIEニュース」第48号