ファミリーフォーカスとは

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教室で使った新聞を家に持ち帰り、家族で読んだのが始まりといわれます。英語を母語としない人が多い米国ならではです。特に、子どもたちが学校で習った新聞を持ち帰り、それで両親に英語を教えたということです。実用的で生活に密着している新聞はまさに生きた教材だったのでしょう。

海外でファミリーフォーカスが盛んなのはお隣の韓国です。中央日報NIE専門記者のイ・テジョン氏は、新聞財団NIE部の質問に次のように答えています(06年1月26日回答)。

家庭でNIEを実践している人数は、中央日報が開催するNIE研修会に参加している父兄(生徒の保護者)が1万人、教師が4千人です。大学入試に論述の試験があるため、学校は無論、新聞を活用する家庭が増えています。全体としての数字はありませんがファミリーNIE(韓国ではファミリーフォーカスはファミリーNIEと言われている)は拡大中だと思います。

ファミリーNIEでは、新聞のNIEコーナーを読んだり、両親が子供たちの学力に合わせて新聞記事をスクラップして教科別に活用することもあります。コラムなどで論述の勉強をする、文章を書く、字が読めない幼児でも写真を使って内容を推測させる、人間関係や礼儀などを教えるのに新聞記事を活用することもあります。

各新聞社が教師のための研修会、父兄の研修会、全国NIE大会などを通じてNIEへ関心を持たせるようにしています。インターネットで資料を共有できるようにネットワークを作ったりもしています。NIE大会では父兄が子どもを教える実践例、手記を公募して展示しますが、数百の作品が集まります。

NIEとファミリーフォーカスは不可分の関係でシナジー(相乗)効果があると考えます。例えば「家庭新聞」を作るという宿題の場合、家族の愛情を認識するとともに、新聞に対する知識を積み重ねて「家庭新聞」を作るという意味があります。教科の時間では「家族新聞」を作る時間的余裕はありません。また、教科書に出てくる人物や歴史的な事件に関する記事をスクラップする宿題を出すこともできます。学校教育は試験を主に進められるので、ファミリーフォーカスで補完できると考えます。

日本でも家庭で新聞を読む活動は行われていますが、韓国のように組織的な取り組みにはなっていません。新聞財団の調査で、NIEを通して「友人や家族と話すようになった」との回答が多かったことから、家庭で子どもと一緒に新聞を読むことはよい効果をもたらすことは間違いないようです。今後、注目される新聞活用の分野といえます。